結論から言うと、正論ながらかなりまずいツイートです。
とはいえ難しい問題だねぇ…
国立大教授「大学はできない子は切り捨てる」とツイートし炎上
2月1日、Twitterで沖縄県内の国立大学の教授が「大学はできない子は切り捨てる」という旨のツイートをし、物議をかもしました。
ツイートに賛同する声もありましたが、「学校にいる以上は学ぶ権利を保証するべきだ」などの批判的な声も多く上がっています。
「できない子は切る」賛同者の意見
まずは教授のツイートに賛同するユーザーの意見をご紹介します。
- 当然のこと。学生の「面倒見てもらおう」という姿勢は大学全入時代の悪いトコ
- 大学教授は「先生」ではないので教える必要はない
- 知識が足りないなら自分で補うべき!「手とり足とり教えて」は大学では通用しない
- 高校と同じで義務教育ではないのだから、学びたい人だけが残ればいい
- 大学は教育機関ではなく研究機関。だからできない子が置いていかれるのは当たり前
- 「入ったら卒業させるのが当たり前」はよくない
- 受け身の学生は有意義な4年間を過ごさない
- 自分の大学の学生がやる気なさ過ぎて愚痴ってるだけ説
「自主的に学ぶ」というのは実際求められますね。
自分の大学時代も、講義は本当に基礎の基礎部分を触れるのみでしたから専攻内容を仕事につなげるには自分で専門書を買ったり借りたりする必要を感じました。
批判者の意見
- 学費を払ってもらっているのに「切り捨てる」はおかしい
- 学校に在籍している以上はどんな子にも学ぶ権利がある
- 「できない」だけで切り捨てるのは問題。「やる気あるけどできない」のなら教授がアドバイスや軌道修正をしてあげるべきだし
- コロナ禍で多くの学生が学費捻出に苦しんでいる状況でこんなこと言うなんて…
- 学んでいることの一部分ができないというだけでも容赦なく切り捨てるの?それはちょっと違うんじゃないの?
- こういう考え方の大学なら行きたくないな~
- この大学だからこの程度の批判で済んでるけど、もっと有名な大学の教授が同じこといったらこの比じゃないぞ
- 切り捨てたいように切り捨てたらかなりの数の大学潰れるだろうね
- だったら最初から入学試験で落とせよ
- 少子化社会で学生確保大変ならそんなこと言うな
- 自分の指導力不足は棚に上げるのか
- 興味もないのに必修になってる一般教養の授業とかあるのがしんどい。こっちも取りたくて取ってる訳じゃない
- 言っていることは正論だが、その言葉に見合う教育環境はそろっているのか?
学生は大学に学費払って通っています。
そういう意味では学生は「知識や技能を身に付けさせて」と頼んでいるクライアントなんですよ。
しかも学校は入学試験で学生をわざわざ「選んで」いるんです。
そういう意味では「面倒見て当然」感も否めませんなぁ。
「できない子は切り捨てる」教授のツイートの問題点
正論にもトンデモ理論にも見えるこの教授のツイートの問題点はこんな感じだね。
- 学生のクライアントとしての側面を無視している
- 正論にも見えるが言い方が乱暴
- 「できないのはすべて学生の責任」という安直さが垣間見れる
- 社会が置かれている状況(コロナ禍、少子化)にそぐわない発言
- 主観を押し付けるような言い方
- 勤務先の大学または世の中の大学そのものの姿勢であるかのような表現
ん~ざっとこんな感じですね。
一番まずいのは最後の「勤務先や世の大学そのものの~」という部分です。
大学の中には切り捨てる!切り捨てる!という姿勢じゃない所もあるんですよ。
そういう点では誤解を招くツイートです。
この教授も何かの拍子に感情が高ぶってツイートしちゃったのだと思いますが、「世の大学教授の総意です」と思わせるような危険なツイートといえます。
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