イランの情勢が乱れている中、どうして大統領と外相が同じヘリに乗ったんでしょうか?
ヘリコプター事故 イランのライシ大統領とアブドラヒアン外相が死亡
5月19日(現地時間)にイランで発生したヘリコプターの事故で、イランのエブラヒム・ライシ大統領とホセイン・アブドラヒアン外相が死亡したことがわかりました。
ライシ大統領とアブドラヒアン外相は19日に隣国アゼルバイジャンとの共同プロジェクトで構築されたダムの開所式に出席しており、その帰りに搭乗していたヘリコプターが何らかの事故に見舞われ山中に墜落したものとみられています。
イランのライシ大統領 保守強硬派で知られデモ鎮圧も
死亡したエブラヒム・ライシ大統領は2021年にイラン大統領に就任。
反米保守強硬派で知られており、大統領就任後はアメリカに対抗する姿勢を見せたり国民への締め付けを行ったりといった言動が目立っていました。
2022年、イランで女性の髪をおおうヒジャブの着用方法が不適切だとして20代の女性が警察に拘束され、その後死亡する事件が発生しました。
女性が死亡したのは拘束中に受けた暴力が原因とされており、この事件をめぐりイラン各地に抗議デモが広がりました。
しかしライシ大統領は治安部隊を出動させデモを弾圧しました。
加えてライシ大統領は2023年にイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘が始まった際はイスラエルを激しく攻め、さらにはイランが直接イスラエルを攻撃するよう仕向けるなどしてイスラエルに激しく対抗しました。
なおライシ大統領の後任としては第一副大統領のモハンマド・モフベル氏が昇格する見込みです。
ライシ大統領らのヘリコプター事故 イスラエルは関与否定
イランとイスラエルの間の情勢が乱れていることから、エブラヒム・ライシ大統領らのヘリコプター事故にイスラエルが関与しているという憶測が広まっています。
一方イスラエルはヘリコプター事故への関与を否定しています。
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