この作品のポスターの光が全部蛍の光ではなかったことも判明し、ファンからは驚きの声が上がっています。
上にB-29らしき飛行物体があるんですよ。
そこから降り注ぐ光…焼夷弾…ですよね。
蛍に紛れて焼夷弾の光まで描かれていたのです。
さてさて悲壮感で埋め尽くされた「火垂るの墓」ですが、実は清太と節子の生存ルートが存在していたのをご存知でしょうか?
「火垂るの墓」ファンの間でも、この生存ルートについてはあまり知られていないようです。
「火垂るの墓」の清太が結婚!?清太・節子生存ルートとは
本来は亡くなってしまうはずの清太と節子。しかし「火垂るの墓」原作者の野坂昭如(あきゆき)さんは2人が生き延びる、パラレルワールドの小説を書いていました。
それが「アメリカひじき」。
なんとも不思議なタイトルですが、これがパラレルワールドの清太と節子を描いた小説なのです。
パラレルワールドの清太は俊夫という名で登場。
36歳という立派な大人になり、なんと結婚もして息子もいます。
俊夫には妹がおり、彼女が節子にあたる人物となっています。
名前は登場しません。
「火垂るの墓」パラレルワールド 「アメリカひじき」あらすじ
清太と節子の生存ルートを描いた「アメリカひじき」では、戦後22年が経過しています。俊夫の妻・京子は、ハワイ旅行でアメリカ人のビギンズ夫妻と知り合いました。
京子と息子・啓一の帰国後、俊夫一家は訪ねてきたビギンズ夫妻をもてなすことに。
そんな状況を、戦時中の生活でアメリカアレルギーとなった俊夫の葛藤とともに描かれています。
ちなみにタイトルの「アメリカひじき」は、紅茶の茶葉を指しています。
作中、俊夫が茶葉をアメリカのひじきだと勘違いして食べてしまったことを回想するシーンがあるのです。
「アメリカひじき」俊夫の経歴が地味にスゴい件
テレビCMのフィルム制作プロダクションの社長である俊夫。バイタリティーの強さは「火垂るの墓」の清太そのままですね!
でも戦時中つらい状況を生き延びてきた人です。
社長になる前は工場で働きながらポン引きをやっていました。
また、お母さんを戦災亡くしている点は残念ながら変わりません。
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