さて、今日は前回の記事で触れた教育困難校の大学進学率の高さについて当事者として告白します。
「大学に進学するのはいいことなんじゃないの?」と思っているあなた。
その裏側を知っても同じことが言えるでしょうか…?
教育困難校が大学進学にこだわる理由
通常の学校らしい教育が行きわたるのが困難とされている教育困難校。その特徴の1つとして生徒の学力が低い傾向にあり、「教育困難校=勉強に難がある子の学校」というイメージすら浸透しているほどです(実際顕在しているのは学力の問題だけじゃありません)。
そんな教育困難校の中にある高校が大学進学にこだわる理由は…ズバリ学校の実績作りのため!
学校をマネジメントしなければならない立場の教員が、とにかく大学進学率を上げ、世間の評価を少しでもよくして生徒募集につなげようとするのは当然であろう。ごく一部の分野を除いては、専門学校への進学は高校のPRにはならないのだ。引用元:「学習困難」な生徒が、あえて大学に行く理由
専門学校への進学が実績にならないなんて…ちょっとショック。
そういうワケで教育困難校では専門学校志望の生徒も大学受験を促される場合が多々あるのです。
当事者が暴露!ある教育困難校の例
えーかねてお話ししておりますように、私自身も教育困難校に在学していた身です。その経験をいかし、私のいた高校であった大学進学の押し付けをお話しします。
まず入学時点で普通科とメディカルコースに分かれており、メディカルの子は薬学系の学部に進学します。
そして普通科の子は2年から理系コース・文系コースなど分かれるのですが、いずれも大学進学を前提としたコースなのです。
就職や専門学校志望の子がいることはまったく考慮されません。
私は大学か専門学校かで気持ちが行ったりきたりだったのでこのコース分けはかなり疑問でした。
1つ文系とも理系ともつかぬ推薦組・優遇組(付属大学)の子が入る進学コースがあるのですが、先輩いわく専門学校志望の子はそのコースにとりあえずおさまるそうです。
実際専門学校に行ける子はほとんどいません。
高校の卒業式で「大学進学○名、専門学校進学○名…」と発表があるのですが、約150人の卒業生で専門学校進学者はごく少数、就職者は1名でした!
大学進学強要する教育困難校 実際進学できるの?
学校の実績作りのために、生徒の希望を無視し大学進学を押し付ける教育困難校。では、実際大学進学はできるのか……できます。進学しちゃうんですこれが。
これも当事者としての声ですが、推薦入試で行かせちゃうんですよ。
私の同級生は9割が推薦入学でした。
推薦専門コースはほぼ全員そうだし、私のいた受験コースでも9割が残りの推薦枠いただいて一般入試はチャラにしていました。なんだそれ。
その推薦専門コースですけどね…在籍していたという先輩曰く、日頃の勉強必要ない、定期テスト前日もカラオケ大会…といったま~ァ教育困難校を絵に描いたような環境だそうです。
テスト問題もほぼ全部が選択式なんですって。記述の手間ないのいいな~www
そんなんで成績あげるのは難がなく、通知表もいい感じになります。
まあ推薦入試や付属校の優遇制度自体ザル入試ですからね。ラ~クラクなんでしょう。
あ、私は文系コースからちゃんと一般入試で進学しましたよ!念のため言っときますけど!!
まわりが推薦決まって遊びほうけている間地道に頑張っていました!(`・ω・´)
「なんだ教育困難校入っても大学行けるんだ!」とか思ってるでしょーけど…
推薦組は勉強の習慣がなくなりますからね、高校いる間。
それで大学進学しちゃうと、カリキュラムのキツい最初の1~2年でドロップアウトする危険性があるということも言っておきます。
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