2017年2月24日金曜日

亡くなった赤ちゃんもお腹を痛めて産む…流産ほど知られていない死産の現実

先日、かなり衝撃的なニュースを読みました。
今回は死産という非常にデリケートなテーマを取り扱います。
日本において死産は妊娠12週以後で亡くなった赤ちゃんの出産と定義付けられています。
死産は流産と比べ、その現実はあまり知られていません。


死産でもお腹を痛めて産むという事実

赤ちゃんがお腹の中で亡くなってしまった場合、どうやって取り出されるかご存知でしたか。
実は通常の出産と同様、お母さんは陣痛を起こして産むのです。
私は帝王切開で取り出すものとばかり思っていたので衝撃的でした。

子宮口を無理矢理開くためにラミナクリアという薬剤を1日かけて30本ぐらい注入するそうです。
もうこの時点でお母さんの身体に負担となります。

他には陣痛促進剤も用いて、人工的に陣痛を起こします。
陣痛は本来、出産直前赤ちゃんが分泌するホルモンの働きによって起こるのですが、赤ちゃんが亡くなってしまっている以上やむを得ないことです。


死産は誰にでも起こり得る?

死産の25%は原因不明です。
赤ちゃんに病気があったり、胎盤などの異常はあまりみられないのが実際のところだそうです。
なぜ死産が起きるのか。妊娠22週(6カ月)以降の死産の原因を見ると、赤ちゃん自身の病気は2割強。そのほかは常位胎盤早期剥離やへその緒のトラブル、感染症などで、25%は原因不明だ。
引用元:亡くなった赤ちゃんも陣痛を起こして産む… 悲しい出産の現場〈AERA〉


流産に関しても妊娠の15%前後が流産になるという統計が出ていますが、死産も決して低い確率ではなく、誰にでも起こり得るのです。

我が子が死産という形で生まれたある女性は、励ます助産師さんから「よくあることだから」と言われかえって傷ついたといいます。


死産した場合の死亡届や葬儀

お母さんの身体から出てきた赤ちゃんは、布にくるまれることもなく、冷たい金属トレイの上に載せられお母さんと対面します。
赤ちゃんが生まれても産声のない出産。死産での出産現場は本当に静かだそうです。

死産という形で生まれた場合、役所に死亡届(死産届)を提出する必要があります。
また死産の場合でも葬儀が行われます。
死産の赤ちゃんの葬儀は通常の葬儀と同じく、葬儀屋さんが受け付けてくれます。
お骨を骨壺に入れるのも通常の葬儀と変わりません。

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